役所や業者と折衝したり、いろんな通知を印刷し発送したり、めったに起きない緊急時の対応をしたりするというように、管理にまつわる雑多な仕事は、ひとつひとつの項目について見積もりしなさいと言われても、見積もることも不可能なほどに軽微で雑多でアットランダムな項目の集合体である。そのようなものが、多数、しかも突発的に発生するのが管理という仕事の本質なのである。数十棟を引き受けることによって、こういう細かい項目でも発生が平準化され、初めてきちんとした大人の仕事として成立する分量に達するわけだ。
[参考情報]
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ところが自主管理では、ピンポイントで発生する労力需要を、その都度、住人だけで解決しなければならない。めったにない突発的な軽作業が外注されることは珍しく、たいていは住人の誰かの無償奉仕によって解決されなければならないのだ。だが、その住人の誰かというのは、いったい誰なのだろうか。管理費という予算の制約かあるのだから、自主管理で節約できる原資には上限かある。この点はしっかりと認識しておかなければならないポイントだろう。