日常生活をシミュレートするときは、冷暖房や換気扇といった設備関係も意識しておかなければならない。リビングルームの冷暖房を考えない人はいないだろう。キッチンの換気を忘れる人もいない。ところが、意外に忘れてしまうのがキッチンの暖房だ。真冬の寒い朝、誰よりも早く起きてキッチンに立つのは主婦である。お湯を使ったり、ガスをつけたりすれば手元は温かいかもしれないが、足元は冷えたまま。ぎりぎりまで温かい布団のなかで寝ている夫には、そのつらさがわからない。
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LDKのリビング部分に床暖房を入れるなら、ぜひキッチンの床にも入れるべきだ。最近は、システムキッチンの下部から温風が出る暖房装置もある。しかし、足元でホコリをかき回すようになって不衛生でもある。後でヒーターを置くこともできるが、狭いキッチンで忙しく立ち歩く際には邪魔だし、水や油がはねて汚れやすいから、あまりおすすめはできない。盲点となりやすい場所はほかにもある。たとえば、洗面脱衣室である。浴室には換気装置をつけても、脱衣室には何もない家が多い。ひどい場合は窓もない。しかし、ちょっと思い出してほしい。夏場に風呂から出たとき、洗面脱衣室のなんと蒸し暑いことか。湯上がりの身体で、換気扇もない脱衣室に出れば、湯気がもうもうと立ち込め、汗はだらだらと流れる。鏡も、あっという間に白く曇ってしまう。狭い脱衣室にエアコンをつけろとは言わない。換気扇だけでもずいぶん違う。