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日本人を待ちうける新しい貧困の時代

2011.11.04

長い老後の生活のことを考えると、社会保障の不備なこの国では「せめて自分の家さえあれば」という考えになるのだろう。無理もないことと思う。しかし、現在ではもはや人間が暮らすに足るようなマイホームを得ることは不可能である。無理をすれば生活破壊、家庭破壊にいたる危険をともなう。力を合わせてもっと大きく家賃の安い公共住宅を大量に建てさせるなどの運動を起こしていくほかない。ヨーロッパ諸国はそうして住宅政策を発展させてきたのである。

[Pick Up]
> 土気の一戸建て
> 愛知郡長久手町の賃貸
> 津久井浜の賃貸
> 武蔵境のマンション
> 秩父市の中古住宅

現状のままでは、日本社会は見かけ上の繁栄とは反対に想像もできぬ新しい貧困の時代に突入していくと思う。現在建っている住宅は急速にスラム化し、無理を承知で開発した造成地では災害が頻発することになろう。労働の成果は富にならず高齢化社会のもとで人々は不安定な生活を強いられることになろう。住居に対する日本人の英知が問われているというべきである。一九八七年の国際居住年を契機に土地住宅政策の改革を求める「全国市民会議」が発足した。これが大きな力になることを期待したい。