最近の記事

月別アーカイブ

住まいの原型が誕生する場所

2011.11.19

「最初から、そういう精度の高い機械を導入するわけにはいかなかったんですか?」とわたしは訊いた。「先入観にとらわれていたんです」どんな先入観だろうか?ここでは、いろんな材木を切ったり削ったりする。生産ラインというとわたしのような素人でも、漠然とだが決まったイメージを持っている。それは、加工するモノがコンベアの上を流れていき、その途中で機械を通って、最後に出てくるときは仕上がっているというものだ。Sさんはこう説明した。

[参考]
ひばりが丘の賃貸・部屋探し情報一覧
http://suumo.jp/chintai/hokkaido_/ek_4050_hibarigaoka/

博多南の賃貸・部屋探し情報一覧
http://suumo.jp/chintai/fukuoka/ek_7055_hakataminami/

東小金井の賃貸・部屋探し情報一覧
http://suumo.jp/chintai/tokyo/ek_0305_higashikoganei/

桜木町の賃貸・部屋探し情報一覧
http://suumo.jp/chintai/kanagawa/ek_0125_sakuragicho/

向河原の賃貸・部屋探し情報一覧
http://suumo.jp/chintai/kanagawa/ek_0185_mukaigawara/

「それまでの常識だったモノが動くのではなくて、機械が動く。こう考え方を変えたんです」たとえば木の表面にカンナをかける場合、それまではカンナにあたる機械は固定されていて、木を自動的に動かして削っていた。だが、木を固定していないのでどうしても無駄な動きが出てくる。「わたしたちは“酔っぱらい”と呼んでます」木がぶれてしまい正確な加工が難しくなるのだ。そこで、逆に考えた。つまり、木をしっかりと固定し、その上を機械が移動しながら表面を削っていく。これだと、動くのはマシンだから正確な厚さで削ることができるというわけだ。「いま工場で稼働している工作機械はすべてオリジナルになりました。工場というのは他社にない独自のマシンを持っているということが一流の条件なんです」わたしは工場の一角に目をとめた。段ボールで包まれた細長い荷が山ごとに区分けされて積まれている。中は柱だろうか。山の前にはそれぞれ札が下がっている。その一つにはこう書かれていた。「完品東京○○様」そこは一棟ごとに出荷される部材の集積場だったのだ。この荷が現場でとかれ、組み立てられて住まいになっていく。これから何十年もひとつの固有の顔を持った家族とつきあっていく「住まい」、その一部がそこに積まれていた。この一角は、なんの変哲もない一本の材木に初めて固有名詞が与えられる場、いわば住まいの原型が誕生する場所であった。