もう一つ、カビ対策で見落とせないのがエアコンです。いまの日本のエアコンは、カビの発生源になっているといってもいいのです。たとえば、過敏性肺炎は、エアコンの風や加湿器の蒸気とともに舞い上がったカビの胞子を吸い込んだことで起こることが多く、住宅設備の変化とともに増えてきました。水分が溜まりやすいエアコンの中などは、カビの繁殖には最適の環境で、ダニの死骸もたくさんつまっています。なぜ、そうなるかというと、日中冷房をかけた後、就寝前にエアコンのスイッチを切ると、それまで冷風が吹き出して冷やされた吹き出し口に結露が起こります。しばらくする吹き出し口の温度も上がってきて、温度、湿度ともにカビや細菌の繁殖に必要な環境が整うことになります。こうして、繁殖に適した環境を与えられたカビの胞子は、発芽して成長し、一晩でエアコンのローターにぶら下がるほどになります。この状態で翌朝、エアコンのスイッチを入れると、エアコンから吹き出す風によって乾かされたカビが勢いよく部屋の中に吹き出して、カビ臭さとともにアレルゲンを人に供給してしまうのです。これを防ぐためには、エアコンの中に水を作らないことです。できることならエアコンのスイッチを切らないで、常時、エアコンの中に風を通しておくことが望ましいのですが、それができない状況であれば、スイッチを切るまえに一時間ほど送風運転にしてエアコンの中をよく乾かしておく必要があります。また、エアコンの冷風温度を低くせずに使用することも大切です。
[参考]
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