昭和五十年代に入ってからのプレハブ住宅の傾向は、ニーズの多様化に対応して、プレハブ住宅自体の建て方・プラニングなども著しく多様化してきたこと。そしてニーズの要求に応じて、その品質もまた、大きく向上してきたことであろう。まず多様化であるが、第一次オイルショック以降、各メーカーとも住宅価格の高騰による需要減退に対応して、規格型住宅の供給に力を入れる傾向を強めたが、昭和五十年を過ぎるころからプレハブ住宅の多様化傾向が強くなってきた。
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もともと住宅に対する需要、あるいはニーズの傾向は、人により異なるという多様性をもつ。しかも住宅が戸数の点で充足した時代を迎えると、その傾向はいっそう強くならざるをえない。昭和五十三年に行われた『住宅統計調査』では、全国の空家の割合は七・六%であったが、これが昭和五十八年には八・六%へ、さらに昭和六十三年には九・四%へと上昇している。このことからみても、わが国における住宅戸数の充足度は年ごとに高まっていることがわかる。このころからの傾向として、住宅需要のなかに占める建替えの割合が急速に増加したことが挙げられる。